
はじめに
MAXプランにすると「たくさん使える」。それは誰でも知っている。
俺が知りたいのはそこじゃない。MAXで実際に何が変わるのか。調べてみたら、「MAX限定」だと思われがちな機能が実はそうじゃなかったり、逆にあまり知られていない違いがあったりした。
公式ソースを確認しながら整理する。
デフォルトモデルがOpus
ProだとデフォルトモデルはSonnet。MAXだとOpus 4.6がデフォルトになる。
地味に見えるが、これは大きい。Proだと毎回Opusに切り替える手間があるし、使用量を気にして「Sonnetでいいか…」と妥協しがちになる。MAXなら最初からOpusで、そのまま使い続けられる。
1Mコンテキストウィンドウが追加料金なし
Opus 4.6は最大100万トークン(1M)のコンテキストウィンドウに対応している。ただし、プランによって扱いが違う。
| プラン | Opusの1Mコンテキスト |
|---|---|
| MAX / Team / Enterprise | サブスクに含まれる |
| Pro | extra usageを有効にする必要あり(追加課金) |
MAXなら何も設定しなくても自動的にOpusが1Mコンテキストにアップグレードされる。Proだと1Mを使うには「extra usage」を有効にして、追加料金を受け入れる必要がある。
100万トークンあると何が変わるか:
- 大きなコードベースでファイル間の依存関係をまとめて把握できる
- 長いセッションで前の文脈が消えにくい
/compactの頻度が減る
参照:Model configuration - Claude Code Docs(Extended context) 参照:1M context is now generally available
新機能への優先アクセス — これが意外とデカい
公式に明記されている:新機能やモデルはMAXに最初に提供されることが多い。
実際にどの機能がMAX先行だったか具体的に並べてみる:
| 機能 | 内容 | MAX先行 |
|---|---|---|
Remote Control (/rc) | スマホからClaude Codeでガッツリ開発 | 2026年2月〜。Proにはまだ来ていない(2026年3月時点) |
| Cowork | macOSアプリでClaudeに作業を委任 | 2026年1月〜。Proは後日 |
| Dispatch | スマホからCoworkにタスクを投げる | 2026年3月〜。Proは数日後 |
| Computer Use | ClaudeがPCを直接操作 | 2026年3月〜。Proは2日後 |
| Memory | 会話の記憶を自動保持 | 2025年10月〜。Proは数日後 |
パターンが見える。エージェント系の新機能は、ほぼ全部MAXが先だ。差は数日のこともあれば、/rcのように1ヶ月以上Proに来ていないものもある。
新機能を早く触りたい人にとって、MAXは「有料ベータテスター」の立ち位置でもある。俺は/rcをかなり使っているので、これがMAX先行で助かっている。
参照:What is the Max plan? 参照:Cowork Research Preview 参照:Dispatch and Computer Use 参照:Release Notes
MAX限定だと思われがちだが、実は違う機能
ここは誤解されやすいので整理しておく。以下の機能はProでも使える。
Effort MAX(思考の深さ最大)
Effort設定の最大値「MAX」は、プランではなくモデルに紐づいている。 Opus 4.6を使える環境なら、ProでもMAXでもEffort MAXが選べる。
ただし現実的には、Effort MAXはトークン消費が大きいので、Proの使用量だとすぐ上限に達する。MAXなら気にせず常時MAXで回せる。機能としてはProでも使えるが、実用的にはMAXの使用量がないと厳しい。
サブエージェント
Claude Codeがサブエージェント(分身)を起動して並列調査する機能。これもプラン制限なし。Claude Codeが使える環境なら誰でも使える。
/batch
大規模変更を並列処理する機能。これも全Claude Codeユーザーが使えるバンドルスキル。
Research(リサーチモード)
Claudeが自律的にWebを検索して調査する機能。Pro、MAX、Team、Enterpriseの全有料プランで使える。 MAXだからといってResearchの機能自体が強化されるわけではない。ただし、Researchはトークン消費が大きいので、Proだと使用量を圧迫する。
じゃあMAXの本当の価値は何か
機能だけで見ると、MAX限定の機能は意外と少ない。まとめるとこうなる:
| Pro | MAX | |
|---|---|---|
| デフォルトモデル | Sonnet | Opus |
| Opus 1Mコンテキスト | 追加課金が必要 | サブスクに含まれる |
| 新機能の優先アクセス | 後から | 先に使える |
| Effort MAX | 使えるが上限すぐ来る | 常時MAXで回せる |
| サブエージェント | 使えるが上限すぐ来る | 気にせず使える |
| Research | 使えるが使用量圧迫 | 気にせず使える |
見えてくるパターンがある。機能自体はProでも使えるものが多い。でもProの使用量だと、その機能をフルに活かせない。
Effort MAXもサブエージェントもResearchも、使えば使うほどトークンを消費する。Proだと「機能はあるけど使うと上限に当たる」というジレンマが生まれる。MAXはそのリミッターを外してくれる。
結局「たくさん使える」に戻るじゃないかと思うかもしれない。でも「量が増える」と「機能をフルに使える」は違う。MAXの価値は後者だ。
まとめ
調べてみると、MAX限定の機能は思ったより少ない。本当の価値は「既にある機能をリミッターなしで使える」ことにある。
Opusがデフォルト。1Mコンテキストが追加料金なし。新機能に先に触れる。そしてEffortもサブエージェントもResearchも、使用量を気にせず使い倒せる。
月額$100は安くない。でも、機能をフルに使えないまま$20払い続けるのと、フルに使って$100払うのと、どっちが価値があるか。俺にとっては後者だった。
このブログ「Claude Code 始めました」は、Claude MAX ユーザーが実際の開発で使いながら学んだことを記録していくサイトです。